空調施工の現場

エアコンの配管化粧カバー、なんとなく選んでいませんか?

配管化粧カバーとは?

「配管化粧カバー」とは、冷媒配管やドレン配管などの配管を保護するために取り付ける樹脂製のカバーです。配管は、むき出しのままでは保温材がボロボロになりエアコンの運転にも影響するため、保護する必要があります。

配管を保護する方法には2種類あり、「配管化粧テープ」または「配管化粧カバー」でまとめて保護することが一般的です。

テープとカバーの違い

それでは、「配管化粧テープ」と「配管化粧カバー」、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

一般的には次のように言われています。

コスト外観
配管化粧テープ(非粘着テープ)×
配管化粧カバー(樹脂)×

「配管化粧テープ」はテープを配管に巻き付けていくだけなので、安価なことがメリットです。
ただ、経年劣化によって傷みやすく、外観もあまりよくありません。
一方、樹脂製の「配管化粧カバー」は少し高価ですが、美しく仕上がります。

つまり、コストを重視するなら「配管化粧テープ」、外観を重視するなら「配管化粧カバー」がおすすめです。
お客様からエアコン設置のご相談を受けた際は、「コスト・外観」両方の観点からお話をして最適な方法をご提案しましょう。

カバー選びのポイント

それでは、「配管化粧カバー」を採用する場合、どのような観点でメーカーや製品を選べばよいのでしょうか。
「配管化粧カバー」は各社から様々なラインアップが販売されており、壁の色、室内・室外などの条件に合わせて選ぶことができます。また、施工のしやすさ、色のバリエーション、耐候性など、それぞれのこだわりを持って設計されています。

その中で、特に選択のポイントになるのが「耐候性」です。

耐候性が重要な理由

耐候性とは、屋外使用時の耐久性のことです。屋外では、紫外線や雨風、温度の変化などにさらされることにより変色・変形・劣化が起きやすいため、耐候性は設置数年後の外観に大きく影響します。

実際にエアコンを使用されるお客様にとっては「エアコン」そのものの性能は気になるところかもしれませんが、「配管化粧カバー」については特に意識することもないと思います。
ただ、設置数年後に「あれ?なんだか配管化粧カバーが色落ちしていて見栄えが悪い・・・」となると、お客様が残念に思われることもあるかと思います。住宅のインテリアに思い入れのあるお客様なら、「配管化粧カバーを取り換えてほしい」と言われることもあるかもしれません。

特に、屋外の配管化粧カバーは紫外線や雨風にさらされるため、色落ちが顕著です。
少しでも「配管化粧カバー」の色落ちを抑えたいときは、「配管化粧カバー」の耐候性を確認しましょう。

各社の特色をよく吟味したうえで、お客様に最適なものをご提案できると良いですね。

樹脂製化粧ダクト スカイダクト

この記事を読んだ方はこちらの記事も読まれています。