今話題の「脱炭素」とは
気候変動の問題は、今や決して見過ごすことのできない重要な問題です。世界中で、洪水や干ばつなどの異常気象、海面上昇による自然災害などが頻発しており、これは地球温暖化によるものだといわれています。
「脱炭素」とは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの代表格である、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにしようというものです。
「カーボンニュートラル」との違いは?
「カーボンニュートラル」とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることです。「全体としてゼロ」というのは、温室効果ガスの人為的な排出量と、植林や森林管理などによって植物が吸収することになる量とを差し引きゼロにすることを指しています。
カーボンニュートラルを実現するためには、「脱炭素」の取り組みをすると同時に、植林など、温室効果ガスの吸収量を増やす取り組みも必要です。
この取り組みは世界各国で行われており、2015年に採択されたパリ協定では、世界的な平均気温の上昇目標値についても合意されました。
それに伴い、日本政府は2020年に、「2050年までにカーボンニュートラルを目指す」ことを宣言しています。
このような話を聞くと、取り組みをするのはあくまでも国や自治体、企業であり、大規模な取り組みにしか意味がないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうでもありません。
ある分析では、日本全体の排出量のうち約6割が個人のライフスタイルによるものだとされています。(出典:環境省「脱炭素ポータル」)
わたしたち一人ひとりにもできる「脱炭素」への取り組みについて、考えてみませんか?
ヒートポンプ式の製品を選ぶのも、ひとつの方法
ヒートポンプは空気中の「熱」を集めて利用する技術です。
通常、熱を作り出すには多くのエネルギーが必要になりますが、ヒートポンプ式の場合はそもそも熱を作る必要がありません。大気中にある熱を集めて移動させて利用するため、必要なのは移動にかかるエネルギーだけなのです。
このように、効率的にエネルギーを活用できるヒートポンプは、エアコンや給湯機など様々な製品に採用されています。
新しい家電を買う際にヒートポンプ式のものを選ぶだけでも、「脱炭素」への取り組みのひとつと言えそうですね。
床暖房でも、ヒートポンプ式がおすすめ
床暖房にも、ヒートポンプ式のものがあります。
床暖房には大きく分けて電気式と温水パネル式があり、温水パネル式の場合は、ガス・灯油式とヒートポンプ式の2種類の熱源に分かれます。
温水パネル式の床暖房を導入される場合、ヒートポンプ式のものにすると、ガス・灯油式のものに比べて立ち上がりがゆるやかではありますが、二酸化炭素の排出量と光熱費は約1/2になると言われています。
省エネで経済的な床暖房をお探しなら、ヒートポンプ式をおすすめします。
省エネで環境にも優しい
冒頭にも挙げた気候変動の問題は、わたしたち自身の身近な問題です。難しく考えるのではなく、身の回りで省エネ商品を見つけてみることも大切なのではないでしょうか。