空調施工の現場

エアコンの故障の原因!冷媒配管の「蟻の巣状腐食」を防ぐには?

「蟻の巣状腐食」とは

「蟻の巣状腐食」とは、被覆冷媒配管の銅管の表面に発生した微細な腐食孔が徐々に内部に進行していくという特異な腐食のことです。腐食の進行のしかたが蟻の巣の形に似ていることから、「蟻の巣状腐食」と呼ばれています。腐食が進行し冷媒配管に腐食孔が出来ると、冷媒ガスが漏れエアコンが動かなくなるなど故障の原因となります。

蟻の巣状腐食が起こる原因

それでは、「蟻の巣状腐食」はなぜ起こるのでしょうか?

一般的には、次の3つが主な原因物質として考えられています。

  • ホルムアルデヒド(ロウ付け用酸化防止剤、潤滑油、加工油などに含まれる)
  • アルコール系溶剤(酸化防止剤、殺虫剤、化粧品などに含まれることがある)
  • 酢酸(食用酢や調味料に含まれる)

これらの原因物質と酸素・水分が共存する環境では、「蟻の巣状腐食」の発生頻度が高くなります。

また、酸性雨・結露水などの環境因子によって、腐食が促進されるとも言われています。

施工時にできる防止策は?

「蟻の巣状腐食」は、施工後の取り扱いが原因で起こる場合もありますが、施工方法が原因となって起こる場合もあります。

施工時にできる防止策は、次の2つです。

1.保温材と銅管のすき間を完全に密閉する

結露水や雨水の浸入を防ぐために、保温材と銅管のすき間は、コーキング処理などで完全に密閉しましょう。
室外機の下向き配管時には水分が溜まりやすいため、特に注意が必要です。

2.アルコール系の溶剤を含む酸化防止剤は使わない

銅管をロウ付けするときに酸化防止剤を使うことがありますが、その際、アルコール系の溶剤を含む酸化防止剤は使わないようにしましょう。アルコールが含まれている場合、ロウ付け時に銅管が腐食してしまうことがあるためです。

「蟻の巣状腐食」を発生させないためには原因物質(腐食媒)の除去が効果的ですが、難しい場合は先ほど紹介した防止策を踏まえて保温材の養生などをしっかり行うことで酸素・水分を出来るだけ取り除くことが大切です。

「蟻の巣状腐食」をできるだけ発生させないようにして、後々の空調機のトラブルを回避できるよう施工時には注意を払いましょう。

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