「ダクト」とは
「ダクト」という言葉をご存じでしょうか?
英語では「duct」と表記され、日本語に訳すと「〔液体や気体を通す〕導管」というような意味になります。
空調業界では一般的に、以下の2つの意味合いで使われます。
- 空調機で作り出した冷気や暖気を循環させるための導管
- 空調機用の配管(冷媒配管、ドレン配管など)を覆うための配管化粧カバー
今回ご紹介するのは、「1. 空調機で作り出した冷気や暖気を循環させるための導管」の方のダクトについてです。
大空間で使用される「ダクト空調」
ショッピングセンターやオフィスビルなどの大空間で使用される空調には、ダクトを使用して空気を各空間へ送り出す、一般的に「ダクト空調」と呼ばれる方式のものがあります。
この「ダクト空調」方式の場合、室内機、室外機の設置はもちろん、空気を運ぶ「ダクト」や空気の入り口・出口にあたる「吸込口」「吹出口」の設置も必要になります。
「ダクト空調」は部材選定が大変?
「ダクト空調」方式の場合、部材の選定をするには、一般的な空調機器などの設備設計に加え、「空調熱負荷計算」「風量・換気量計算」「圧力損失計算」・・・など様々な計算が必要になってきます。もちろん、風量特性曲線を読み解く必要もあります。
そして、それらの計算をもとに、適切な機種を選定し、ダクトのサイズやルートを決定し、吹出口・吸込口の個数や配置も決めなければなりません。
これだけの作業が必要になるのですから、一口に「部材の選定」といっても、多大な工数がかかってしまいます。
ダクト選定ソフトで、選定をかんたんに
ダクト関連部材メーカーの中には、「ダクト選定ソフト」を公開しているところもあります。
オーケー器材の「ダクト部材選定ソフト」なら、Webサイト上で室内機の種類・機種名、吹出口の個数、吸込側のフィルターの種類を順に選択していくだけで、推奨されるダクトシステムの関連部材が一覧で表示されます。
一覧では、吹出口や吸込口の品番だけでなく、その他必要部材の品番、必要個数、圧力損失、希望小売価格や、室内機の風量、最大機外静圧まで確認できます。
「ダクト空調」方式の物件では、この「ダクト部材選定ソフト」を活用してみてはいかがでしょうか。
※ 詳細はオーケー器材の「ダクト部材選定ソフト」をご確認ください。