ダクト工事は部材選定の段階から非常に大変だということは、以前の記事でもお伝えしました。
今回のテーマは、フレキシブルダクトの吊り工事施工についてです。
フレキシブルダクトを使った空調工事
フレキシブルダクトは材質上、軽く、曲げなどもかんたんなため、高所作業でも扱いやすいという面があります。ただ、径が大きいため、天井内ではかさばり、取り回しが大変になります。
また、吊工事をする場合、径が大きいので金属バンドや樹脂バンドを現地加工することもあります。
それではまず、フレキシブルダクトの吊り工事の従来手順をご紹介しましょう。
従来の施工手順
- 天井にアンカー穴を開ける
- アンカー穴を掃除する
- アンカーを打ち込む
- 全ねじを測定する
- 全ねじを切断する
- 金属バンドを測定する
- 金属バンドを切断する
- 樹脂バンドを測定する(ダクト径ごとに)
- 樹脂バンドを切断する
- アンカーに全ねじを取り付ける
- 全ねじに金属バンドを固定する
- 金属バンドに樹脂バンドを固定する
- 樹脂バンドをダクトに固定する
このように、従来の工事では、金属バンドや樹脂バンドの加工だけでなく、天井のアンカー穴の開口作業も発生します。
これからは「吊ワイヤー」
オーケー器材の「吊ワイヤー」を使えば、従来のフレキシブルダクトの吊り工事にかかっていた施工工数や準備する工具を削減できます。
「吊ワイヤー」には2つのタイプがあり、タイプによって施工手順が異なります。
鋲打ちタイプ
天井に鋲を打って「吊ワイヤー」をひっかければ、あとはダクトに固定するだけで吊り工事が完了します。
鋲打ちタイプの施工手順
- 天井に鋲を打つ
- ワイヤーをダクトに固定する
全ネジタイプ
鋲打ちができない場合は、こちらを選択します。天井に埋め込まれているアンカーに「吊ワイヤー」の先端の全ねじを奥まで挿入して固定するだけで、吊り工事が完了します。
全ねじタイプの施工手順
- 天井にアンカー穴を開ける
- アンカー穴を掃除する
- アンカーを打ち込む
- アンカーに吊ワイヤーの全ネジを取り付ける
- ワイヤーをダクトに固定する
ダクト用の「吊ワイヤー」なら、施工がかんたん
両タイプとも、ダクトを吊ったあとも、工具なしで上下の吊り高さを自由に調整して仮吊りすることもできます。
工事の最後に行う全体の微調整が、かんたんにできます。
上下吊り高さを自由に調整でき仮吊りも可能
「吊ワイヤー」を使えば、従来の金属バンドの加工やフレキシブルダクト用の穴開け作業が不要になり、工具も少なく施工がかんたんです。
従来の施工
吊ワイヤーの施工(鋲打ちタイプ)
是非一度、ご検討されてはいかがでしょうか。